日光街道を往く その七

    日光街道歩きも 大詰めになりました

 そんな7回目は 東武宇都宮駅からスタート

 東武宇都宮駅は 宇都宮TOBUデパートの

 中にあります


 歩き始めると 日光まで28Kmの表示が

 目に留まります
 
  JR宇都宮駅から続く大通りを右折

 清住町通りを北上します


    とりわけ特徴の無い 片側1車線の通りです

 休日なので 多少車通りは少な目です
    往時を偲ばせる造りの商家

 歴史を感じますが

 築年は不明です
 
  突如現れた 寶勝寺

 特に云われはないようです
   鎌倉時代に宇都宮景綱が蓮池の底から

 救い出した阿弥陀如来を祭る草庵を建てたのが

 そもそもらしい
   境内は スッキリしています

 檀家以外詣でる人は少ないようです



 観音様の石像の云われは有りませんでした

 大谷石なので 加工は簡単と思われます 
 
 菅原神社

 造りは 貧相ですが

 あの 菅原道真を祭ってあるようです
   日光まで 23Kmの看板

 残りの行程は 3日かかるかな?

 と 考えていましたが
   日光まで 23Kmならば

 下今市までなら行けそうな感じ

 少し 頑張りましょう


 杉並木 らしきものも現れました
 
 つつじ? の花も

 未だ 残っています
   久しぶりの 1里塚

 街道中 全部残っているとは

 思いませんが

 残っている1里塚は

 全部 チェックしたかったです
   横には 上戸祭りの1里塚を説明する

 立て看板がありましたが

 長年風雨に晒され 文字が擦れて

 何を言っているか 判らない

 状態でした
 
 光明寺

 将軍の日光参拝時には

 休憩所となったところ

 らしい
 
   当日は 駐車場が満車でした

 山門から 本堂を覗くと
   檀家の法事をやっていました

 親戚縁者 皆車で来るのは

 地方ならでは のことだと思います 
 
 いよいよ 日光杉並木が始まります

 始まるらしい です
   とは言っても

 まだまだ 大樹とは言えない 細身です
   ついに 日光まで19Km

 20Kmを切りました



 杉並木には 枯れて倒れた

 杉の切り株もありました
 
 向こうに見えるのが 東北自動車道です

 ゴールデンウィークなので

 通行は多いようです
   東北自動車道をくぐると

 レンガ造りの建物がありました

 近代のものと思われます 
   他にも 平地で同じような建物を見ましたが

 私が思うには 給水設備ではないか?

 と思う次第です
 
 この柱は お寺の入り口のようですが

 奥の建物は 普通の民家風でした

 中央に見えるのは 石碑のようです


 ですが 何かは解りません
   道中 徳次郎城跡の看板を見つけ

 見に行くと
   外堀(空堀?)も

 本丸も 杉林の中で

 取ってつけたような 張り紙で

 城跡を表示していましたが

 本当に 徳治郎城は あったのでしょうか?

 解かりません
 
 そして 徳次郎交差点に到達    別に どうってことない交差点ですが

 名前が面白いので

 撮った訳です (ネタ埋めです)
   神社何がしの石碑は 何か所縁があるかと思い

 撮り置き 帰ってから調べても

 手掛かりは無し


 そうこうしている間に 日光まで16Km地点
 
 山もだいぶ近づいて来ました    辺りの田んぼは田植え準備中
   智賀都神社は 徳次郎の鎮守

 鳥居後ろの夫婦ケヤキは

 樹齢700年とのこと
 
 境内の手洗場の水溜は

 大谷石製
   色々なところに大谷石を使うのは

 土地柄だと思います 
   日光まで13Km



 宇都宮大網の石碑

 古そうなので撮影
 
 リンゴ農家の庭先に

 芝桜の土手がありました
   杉ばかり見ていたので

 暖色の芝桜は とても新鮮で

 街道を外れて撮影しました 
   石那田八坂神社

 石那田村の鎮守で

 山車が出るような

 大きな祭りが行われる

 みたいです
 
 野の石仏    なんだか判らないので

 撮って来ましたが

 やはり 只の石仏のようでした
   地蔵祠と思われます

 参道?の階段も朽ちて

 もう何年も 参る人は居ないようです
 
 水の張られた 田んぼ

 毎年街道歩きは ゴールデンウィーク

 なので 田植え前後の風景が

 いつものことです
   日光まで 11Km地点

 杉並木は 続きます 
   占い地蔵 下に石が3つあり

 願掛け後に 一つを持ち上げ

 軽く感じたら 願いが叶う

 らしい
 
 新渡神社 にわたりじんじゃ

 だそうです
   石の不動尊 がご神体です
   そうこうしているうちに

 日光市に入り



 残り 10Kmとなりました

 もう少し
 
 ため池の水も

 田植え用に溜められたと

 思えます
   さて ここで道が二つに分かれます 

 右側の方は 杉並木の旧道

 もう一方は バイパスの車道です
    しばらく歩くと 日光杉並木街道の石碑と

 色々説明が書いてある立て札もありました
 
 いよいよ本格的に

 日光杉並木に突入
   ここは 車両も通行できますが

 近所の地元民ばかりのようです

 観光客は 殆ど通りません
    杉並木の街道は

 観光客には

 あまり人気が無いのかも知れません
 
 杉並木を抜けた所の

 手打ちそばやで

 遅めの昼食
   今日は 天気も良く

 暑くなり 汗もドバっとかいたので

 当然ビールも呑みましたよ
   呑んだ後のことは考えません


 杉並木はまだまだ続きますが

 歩いていきます
 
 舗装されていない並木道は

 早い段階から バイパス車道を

 整備したのではないかと思います
   舗装されていない街道は

 当時を偲ぶにはもってこい 
   立て看板は 一里塚の説明

 文字は消えかかっていますが

 これが無いと周囲が杉の木だけなので

 見逃すところでした
 
 並木が途切れたところに

 水無地蔵堂があります

 お堂の周囲は 石仏が囲みます

 
   再び並木道に 
   この辺りは舗装されて

 センターラインもある道

 もちろん旧道で

 車の通りはほとんどありません
 
 未舗装エリアに入ると

 道幅も狭くなり

 静けさが迫ります 
   泉迎寺

 古く謂れのある寺かと思いましたが

 そうでもなさそうです
   陽も西に傾いて来たので

 そろそろ駅への道を急ごうかと思います
 
 東武電車のガードを潜ります

 線路を通す際に

 杉の木を切り開いたと思っていましたが
   殆ど木と木の間を通したように

 狭いところにガードが渡してありました
   屋根の付いた

 豪華な歩道橋を曲がると

 駅まで もうすぐ

 東武電車の 下今市驛に

 辿り着きます


 旧漢字と言い 右書きと言い

 みんな 大樹の演出と思います
 
     
   
 最終東照宮まで あと一日になりました