大 山 道 伍

  
 今回の 街道歩きはここ

 小田急線の 愛甲石田駅からの

 スタートします
 駅の出口階段の右に見えるの道は

 前回歩いてきた道です

 本日は この道の続きを歩きます
 歩き始めると 直ぐに小田急線の

 踏切を渡ります

 踏切の向こうは 246号線が通っています 
 246号線の反対側には「浄心寺」が有り

 山門が茅葺き屋根だったので

 チョット寄り道してみました
 浄心寺を参拝したを後は

 再び246号線に戻り

 しばらく歩いた後 246号線を外れ

 畑地と住宅地の間の道を進みます
 現れたのは 長願寺です

 大きなお寺で 古くからあるように

 思われるお寺です
 長願時をぐるぅっと回り込んで

 樹木が茂った裏山に向かいます
 道を挟んで 反対側は 住宅地です

 この細い道は 昔からの大山街道の

 名残と思います
 長願時の裏山には 小金神社が鎮座しています

 ここで少々気になったのが

 神社の境内に梵鐘があることです
 小金神社を後に

 畑地のような旧道を進みます
 いつまでも旧道が続くわけがなく

 再び住宅地の道に入ります
 住宅地の道は旧道が残っているのか?

 開発の中に埋もれてしまったのか?

 分りませんが しばらく進むと

 大山街道 糟屋宿の看板を掲げた

 自転車屋がありました 
 たぶんこの道は 旧道と思います   黒塀の大きな家

 庄屋の家か? 昔の宿屋か?

 判りませんが 先に進みます
 暫くすると 普済禅寺に遭遇

 誘われるように 境内へと入ります 
 ありきたりですが 大きな六地蔵

 境内の樹木も手入れが行き届いています
 墓地越しに大山も望めます

 電柱が入らない写真は

 滅多に撮れません
   境内のモミジも見ごろでした
 蝦夷地開拓のために尽力した

 文道玄宋が帰山した後建立しましたが

 廃寺となったため この普済禅寺に

 移築された
 と 書かれてありましたが

 良く解りませんでした 
 再び街道に戻って 先に進むと

 高部屋神社が有ります

 創建が4世紀末と書かれていましたが

 あまりピンと来ません
 神社の社殿は 茅葺きのため

 古い造りと想像できます
 やはり古い神社のため いろいろな事情で

 何度か再建したような建物もあり

 歴史を感じる 様相です


 イチョウの巨木は 県の有形文化財に

 指定されていました



 この神社の境内にも梵鐘がありました
 
 先の自転車屋の看板に丸山城下 糟屋宿と

 あったように 丸山城は ほぼ平城

 丹沢山系を背後に 南方面に睨みを利かせて

 いたと思われます
 城跡は現在 公園となっています
 丸山城跡公園からは

 東海大学附属病院が望めます
 病院の横を抜けて さらに進みます  貸農園の休憩所と思しきところにも

 大山街道の文字があります
 住宅地の分かれ道にも

 大山街道の道標があります 
 旧道をチョット外れ 向かった先は

 洞昌院です
 洞昌院には太田道灌が祀られています

 寺の裏手には 墓所もあります
 洞昌院の本堂と

 太田道灌の墓所です
 墓所には奇妙な被せ物があり

 奇妙に思っていましたが
 よくよく見ると 雨水が入って

 腐ることを防止するために

 切り株に被せて傘の役目をしていました
 洞昌院を過ぎて裏手を進むと

 上糟屋神社が有ります

 この神社も歴史が古く

 参道の雰囲気は

 趣のあるものです
 本殿に参った後は

 旧街道に戻って進みます
 ここの境内にも 県指定の

 有形文化財のイチョウの巨木がありました
 旧道の脇には千石堀が流れています

 この堀は 鈴川から引かれた用水で

 千石掘りと名付けたのは

 用水を開拓することで 収穫量が増えた

 との理由で名付けたと思います たぶん
 近隣の石碑を集めたエリアを横目に

 歩を進めると
 大山を示す道標が現れました

 右の七沢は厚木市の奥にある温泉地です
 そのうち 第二東名の工事現場に遭遇

 開通までは まだ時間がかかると思います
 この辺から大山街道は

 上りが顕著になってきます
 そして見えてきたのが

 三の鳥居です

 こういうのがあると

 旧街道に間違いないと

 安心します
 上り道はだんだんきつくなってきます
 たまに渡る 鈴川(大山川)は

 水量も少なく感じます
 旧道は 鈴川を縫うように

 大山に向かいます
 やがて歓迎のアーチに迎えられて

 大山詣での宿坊街に入ります
 宿坊の周りには 講が指定した石碑が

 我が宿坊こそ 指定講が沢山あるんだぞ

 と 栄えていることを示しているようです
 再び鈴川を渉って 宿坊街へ入ります

 宿坊も増えてきましたが

 坂道もだんだん急になってきます
 鈴川沿いには 少しピークを過ぎた

 モミジを見ることが出来ます
 陽当たりの良いモミジは

 ピークは丁度良いように見えます
 道が狭い宿坊街は

 バス通りは 鈴川の対岸を通り

 道が広い宿坊街はそのまま

 バスを通しているので

 川を何度も渡ることになります
 良井滝の碑

 大山から流れる水は

 いろいろなところで滝となって

 鈴川に注ぎます 
 良弁僧正が祀られている開山堂

 開山と言われるのは

 良弁僧正が大山を開山したから
 お堂の横には 良弁滝が流れています
 バス通りから細い横道に折れると

 そこは 豆腐坂と呼ばれる坂道です
 坂道の両側には

 幾つかの豆腐料理店が有ります
 坂を上り詰めて 阿夫利橋を渡と

 バスの折り返しロータリーがあります
     今日は ここまで バスを使って 伊勢原駅まで戻ります

     計画では 伊勢原まで歩いて行こうと考えていましたが

     ダラダラした長い上り坂で消耗したし 陽も大分傾いてきたので

     バスを使うことにしたのです

     大山豆腐で一杯やるのは 最終日かな?