小 布 施 の モ ン ブ ラ ン

今年は美味しいモンブランに

なかなか有り付けず

モンモンとした日々を

送っていました 

 
そんなこんなが積み重なり

ついに我慢できず 暴挙に出ることに

なったのです
  つまり 美味しい栗の産地 小布施に出向き

そこで 美味しいモンブランを食べる という

壮大で アホらしい所業を遂行したのです



 
 

決行当日は

朝も早よから 新幹線で

着いた先は 長野駅
 
北陸新幹線の影響でしょうか

ウエルカムボードも表示されていました
 
長野駅から次に乗り換るのは

長野電鉄です

何処かで見たような車両が

迎えてくれます

今日の車両は 東横線のお古のようです

約 30分の間 懐かしい車両に揺られ

着いたところが 小布施です

 その後は モンブラン目指して

 先ずは 皇大神社を駆け抜け

 小布施の町の中心に向かいます

  

この先 何処でモンブランに有り付けるか

行き先が不明なため

近場の 栗の木テラスに入店

予約帳に名前を書いて 待つ事

約 1 時間 出てきたのは


 
モンブラン(それを食べに来たのだ)

出てきたモンブランは

期待を裏切りませんでした
 
モンブランは 少々小振りでしたが

一緒に頂いた 栗紅茶が絶品でした

ほのかに香る 栗の風味が

モンブランの味とマッチして

なんとも言えない 味わいでした

最初のモンブランを食した後は

お店を出て 脇の道を抜けて

裏の通りに出て 観光にシフトします


裏通りを通り 着いたところが

高井鴻山の記念館


何でも 彼は 葛飾北斎を

この地に招待し

芸術活動を支援したとのこと



そして 記念館内を 散策

鴻山記念館には 本宅と思える

建物と それを囲む庭園

あんまり大それた庭園ではありません

枯山水とか 回遊式庭園とか

そんなものではなく 普通のお庭でした



そんなお庭の片隅に

北斎が画業をするために在した

アトリエともいえる

建物がありました

真贋はともかく

アトリエにしては

少々 小さいため 疑いも避けられません

鴻山記念館を出て

遊歩道を進むと 

これが小布施の風景か

と思われるような景色が

続いていました

あても無く ぶらぶら歩いていると

これまた 期待もせず

小布施堂の裏手に出ました


そこには 少々開けたテラスがあり

中庭のようになっていました

傍には 小布施堂の系列店?

の傘風楼がありました




今日は 朱雀を食するのは

ほとんど無理と思っていたので

あきらめていたのです

でも お店の前には

「朱雀」のポスターがあり

この 傘風楼でも食べることが

出来ると書かれてあったので

お店の人の聞くと

「表の予約ノートにお名前を記入して

 お待ち下さい でも今からですと

 夕方になりますよ」 とのこと

それでも 千歳一隅のチャンス

ダメ元で名前を記入

遅くなったら キャンセルすれば

いいやと考え

その後は 時間つぶしのため

小布施観光を続けることにしました

先ずは 北斎館から

展示内容は 大変興味深いものでした

それでも 1時間も時間を潰せません


北斎館を観た後は

近所の栗農家の裏庭で

農家がライブで商う

焼き栗を購入

大振りの栗が 8~10個で

1000円 高いように思いますが

味を考えると

そんなに高額とも思えません

美味しかったですよ

折しも 小布施では 何やら

お祭りをやっていて

おかげ横丁は 大勢の人で

ごった返していました

それだけのことですが・・・


その後も

ブラブラ 歩きながら

始まったばかりの紅葉を撮影

辿り着いた先は

中島千波館

彼のあれこれは 自分で調べて

下さい

ここも なかなかの観光地

庭の木々も

全体の風景も

きれいに 整っていました

千波館の全景

広い庭と

落ち着いた佇まいの建物

そして庭に配された

パラソルや

アクセントの木々

ここでも そんなに長い時間

費やすことは出来ません

傘風楼に戻りながら

景色を撮影

季節を撮影

再び 小布施堂裏に戻ってきました

前述の 高井鴻山は 小布施の豪商の

15代目とのこと

この 小布施堂も

その子孫が経営しているのではないか

と思われるような

周辺の店の状況

そんなことを考えながら

印象深い風景を

撮りおきます

印象的といえば

小布施堂の隣にある

枡一市村酒造場の煙突


レンガで出来ているのが

面白く 後から見直すと

いろんな方向から

煙突の写真を撮っていました

再び 傘風楼前のテラスに戻り

予約ノートの進み具合を確認

1頁20組記入できる頁が

未だ3枚残っていました

最初に記入したときには

5枚目でした

それより 私が記入した後には

2組記入され 本日は完売と

いうことで ノートの追加はありません

なんと運が良いのでしょうか

これは なんとしてでも

朱雀を 食べて帰るぞ~!

と 気持ちを新たにしましたが

未だ しばらく時間が掛かりそうなので

枡一酒造の てっぱ(手盃)に

行くことにしました

てっぱは 枡一酒造の利き酒処です



本当に酒の味見のみだけの

店内カウンター前(手盃)に座り
 

最初は 大吟醸 鴻山 280円

錫のぐい呑みで供されます

錫のぐい呑みが 粋でした

お供は 松前漬け 110円

酒に合うよう かなりしょっぱい

味付けになっていました

それが 美味しかったので 酒が進みます

2杯目は スクウェア・ワン 170円

なにやら 大統領専用機みたいな

ネーミングですが れっきとしたお酒



もう 時間も良いだろうと

2杯目のスクウェア・ワンを呑み干し

傘風楼前に戻ります

陽は既に 西に傾き

薄ら寒い風も吹き出しました

テラスのノートは 残すところ 1頁

もう待っている人は数人


後は私も ウロウロせず

お店のお姉さんに呼ばれるのを

待つことにしました

もう 終盤になると

あきらめて帰ったのか

呼ばれても 名乗る人は

少なくなりました

ついに 私の名前が呼ばれ

店内に 案内され

待望の 朱雀に対面することが出来ました

そして お味といえば

もう 筆舌に尽くせないほど

(大げさですが)美味しかったです

4時間待ったのを差し引いても

美味しかったですよ


朱雀を食べ終わり

小布施堂の前を通りかかったら

もう お客さんも数少なく

メイン通りも 通行が途絶え

寂しい風景が広がっていました

その中で 昼前に寄った 栗の木テラスは

まだまだかなりのお客さんが

並んでいました



けっこう 人気店なのだと思います

町を離れ 小布施の駅に着くと

陽は北信五岳の方に傾き

山国の秋の陽は直ぐにも暮れそうです

長野行きの電車が来ると

そそくさと乗り込み

帰宅を急ぐことにしました
 
慌しい 日帰りのツアーでしたが

たまには こんな旅行も 有り

ではないかと思います








 
帰りの新幹線では

次の 日帰り旅行の行き先を

何処にしようか?

お約束を呑みながら 考えていました